ふぇるとのブログ

Blenderメインですが、たまに絵を描いたり色々やっていこう!という自由気侭なブログです。

Blenderで115系CG製作!(8) Re:窓のモデリング(その2)

おはようございます。異常に早い梅雨明けもあって、いつのまにかもう7月ですねぇ…。ふぇるとです。

今回は戸袋窓のパーツ(と一部こだわる人向けの戸袋窓の情報)です。

 

今回の構成は二段構え

1.戸袋窓のRe:モデリング(こだわる人向け編)

2.戸袋窓のパーツ

です。カーテンまで行けるかなぁ…心配ですが進めていきます!

 

1.戸袋窓のRe:モデリング

 

2回前の回で戸袋窓を軽くモデリングしていきました。しかし、二段開閉式窓をモデリングし直して思ったのです、「戸袋窓も実物そっくりに作り直してしまえ!」と。

というわけで、この節ではできるだけ設計図通りの窓を作っていきます。「前作ったので十分だろ!この変態!」と思った方。どうぞ、戸袋窓のパーツまですっ飛ばしてください。

 

さて、前回は窓枠をただの立方体の展開のみで行いました。しかし、設計図を見ると、窓枠の断面図も書かれています。というわけで、今回はその通りにやっていきたいと思います。

とはいえ、「115系1000代説明書」には窓の断面の詳細な寸法が載っていません。そこで頼ったのが「ぜかまし文庫」で見つけた「103系付図」の3章です。同じ国鉄の同じ年代の車両なので共通なパーツが多く見られるため使うことにしました。

実は、その戸袋窓のページに115系のそれと同じ寸法の窓がありました。「種別5」です。そのため、この図を下絵にして作っていきます。

所々115系での寸法と違うなと感じるところはありました。特にカーテンの留め金。

 

さて、早速ですが、Blenderの「下絵」を利用します。キーボードの「N」を押すか、左下図の真ん中少し上にある「+」をクリックして、右下図のものを出します。

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すると、下の方に「下絵」という項目があるので、チェックボックスをオンにし、画像の追加をクリック、さらに、その中の「開く」をクリックします。

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画像を選択したのち、適宜下の方にある数値をいじって、位置と大きさを指定します(左下図)。この時、画像ファイルをBlenderファイルに格納することで、画像を移動した時などに画像が読み込めなくなる、という事態を防ぐことができます(右下図)。(ファイル容量は大きくなりますが、やっておいて損はないかと。)

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ちなみに、設計図通りといっても、さすがに中の空洞はどうあがいても見ることはないので、今回はモデリングしません。やりたいならオブジェクトを二重にするなどで対応できると思います。(もしかすると二段開閉の方でやるかもです。)

 

下絵に合わせて形を変える作業は、今回も立方体の変形でいけそうですね?「E」や「G」を駆使していつも通りモデリングしていきます。適宜「 Ctrl + B 」で面取りもします。はい、断面の線ができました!とりあえず、頂点を「A」で全選択して「E」で押し出します。

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さて、ここまでやるか!って話ですが、アルミの継ぎ目の部分は設計図通り斜めに区切っておきます。さあさあ!ここで皆さんお待ちかねの「ブーリアン」ですよ!え、待ってない?失礼しました。

 

斜めになるように下図のような適当なオブジェクトを作ります。とはいえ、ブーリアンで参照するオブジェクトは下のオブジェクトよりも幅とかが広くないとうまくいかなかったりしますので注意!また、元のオブジェクトと参照するオブジェクトの面が重なってもうまくいかないようです。

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さて、斜めにカットできたら、編集モードで斜めの部分の頂点を「C」かなにかで選択し、「 Shift + D 」で複製、「P」で別オブジェクトに分離しておきます。ゲームを作っているわけではないのでこれからもどんどん分割していきます(笑)

そうしたら、「E」で面を押し出して窓枠を形作ってしまいましょう。この部分までの完成形は下図のような感じです。

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ちなみに、窓ガラスは平面を置くだけでなんとかなるので割愛します。あと一番外側の窓枠ですが、設計図通りにしたところで下図のようになるだけなので、こちらも割愛します。割愛しなかったらまずいです…これだけで2,000字いってしまいます。

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2.戸袋窓のパーツ

 

ふう…ようやくここまで来ました…とその前に、上のやつとは別に前回の補足があります。

戸袋窓のカーテンを巻き取るところですが、下図のような形のようです。どこの部分かわかりにくいという方は「Blender115系CG製作!(5)」の最後の方を見てください

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さて、パーツです。カーテンが巻き込まれないようにする留め金は既に作ってあるので、今回は下の方についているカーテンの留め金からですね…あぁ…カーテンまでいけなさそう…。まあ仕方ないです。予想以上に+αの説明が長引いたのですからね…。

 

さて、103系設計図では照合11の「カーテン止金」と呼ばれるこの部品、一つ問題があります。それは、103系の設計図に書いてある取り付け位置と115系での取り付け位置が違うことです。実際配置して見て気づきました。まあ、結局写真通りの位置に置きましたが。これだけは留意しておきましょう。

 

さて、まずは立方体で大雑把に造形します(下図上段左)。次に下図上段右で選択されている辺を「 Ctrl + B 」で面取りします。出っ張りの丸みを帯びているところは円柱を少しY軸方向に潰したものを「 Ctrl + J 」で結合させればなんとかなります。…なったはず…。あれ、そうやったんだよな…?ちょっと記憶があやふやですね…すいません。兎にも角にも、下図下段2つのようなものができます。

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あとは皆さん大好き「ブーリアン」!を適用させればこんな感じなオブジェクトが出来上がります。正直いってこのパーツは設計図でまだ見つけられていないパーツなので、実測と写真を見て、こんな感じかな?で作りました。

 

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…カーテンどころか蝶番の補足にすらいけなかった…。

実はこのブログを書くときに自分で決めたルールがあって、そのうちの一つに「文字は2,000字前後」という制約を課しています。理由は2つあります。

一つ目はあまり長くなっても中身のない文章になりかねないことです。そして、二つ目は、あまりに長くても読みづらいし読んでいて飽きてしまうだろう、という勝手な推測からです。

なので、今回は予定より遅れていますが、ここまで!(字数大幅オーバー)

 

次回は「Blender115系CG製作!(9) Re:窓のモデリング(その3) というタイトルで、戸袋窓の続きをやります。

次回の更新は7月5日(木)予定です。個人的なスケジュールの都合でもしかするとちょっとずれるかもしれません。もし本当にそうなったら翌週の月曜に更新することにしますので悪しからず。