Blenderで115系CG製作!(24) 座席周りと取手
おはようございます。ふぇると(生地)です。
目次作ったのでそちらもどうぞ!
まずは早速蹴込み板をつくっていきます。とはいえ、作り方は前回の通りなので、結果だけ。
今回はブーリアンでない方法で作りました。おそらくこちらの方が、細分化してスカルプトした時に頂点位置が若干綺麗になるでしょうし、法線マップをベイクする時も分かりやすくなるのだろう、とか考えています。
さて、後々のことも考えて、ミラーでコピーしているのがわかるでしょうか?まあ、どうせ法線マップも複数のパターン作るつもりでいるので、ここでも今のうちにコピーしてしまっています。テクスチャとかいじった後にやってもいい気はしますが、やはり同じ模様だと違和感があるだろう、ということで大目に見てくださいな。
さて、忘れないうちに以前作った肘掛をアペンド機能を使って配置しておきましょう。アペンド機能は以前も触れた気がします。
さて、ここでもミラーを使ってx軸・y軸方向に複製します。とはいえ、前回のままだと原点の場所が怪しいので一度3Dカーソルを「Shift + S > カーソル→原点」で(0,0,0)に移動させ、「Ctrl + Alt + Shift + C > 原点を3Dカーソルへ移動」で原点を(0,0,0)に移動させます。その後にミラーモディファイアを追加しましょう。
これで、下のようになったはずです。
さてさて、折角なのでこれも作っておいてしまいましょうか。
作り方は簡単で、立方体の面を「E」で伸ばしていくだけでできます。これ以上の説明は特にいらないでしょう。
ここからが今回の本題です。このパーツを作っていきます!
まあ、これも図面を持っていないので、写真を下絵に作りました。方法は以前の回を参考にしてください。座席の図面を下絵にしてもいいような気がします。
ではいよいよモデリングです。
まず、立方体を下図のように2方面にループカットします。この時点で拡大縮小「S」でそれぞれの軸方向に大雑把に大きさを整えておきましょう。
で。今ある頂点の位置を弄って下図のようにざっくりと合わせます。
ここからが本番です。まず縦方向に2本、横方向に3本、下図のように「Ctrl + R」でループカットをします。この時の辺の位置ですが、だいたい取手に開いた穴の位置に合わせます。この形が大雑把ですがベースになります。あ、まだくり抜いてはいけませんよ?
さて、ここからは、ある程度ですが地道に形を整えていきます。
とりあえず、まずは縦方向にループカットを2本入れます。これが後に椅子と繋がる部分になります。
ここまでは絶対に押さえておきたい辺です。では次に形をざっくりと合わせていきます。テンキーの「1」(場合によっては3)を押して、下図のように視点を変えておきましょう。
まずは、この方向から見た形を合わせます。方法はループカットと辺移動「G>[軸方向]」若しくは辺スライド「G(2回)」です。下図のような感じで大丈夫です。
次に立体造形に移ります。まず、満を辞して穴を開けます。下図の面を選択し「X > 面」で削除します。
結果、面が張られていない部分には面を張って…うん?
ここで気づきます。「平面を押し出した方が早いんじゃね?」と。あれ、やらかしか?
ご安心ください。下図の頂点を選択し、「X > 頂点」でまずは消します。
次に「A」で全選択し、「E」 で進展させれば終わりです。蹴込み板の時と同じですね?
さて、次に椅子との接合部分を作ります。まずは下図に示した辺りの頂点を…
こう!
次に、この辺りの頂点を…
こう!
それぞれy軸方向に移動させます。
ここからさらにループカットや頂点や辺を少し弄って下図のような状態まで作ります。
ちなみに、私の場合は現段階でたった222頂点で構成しています。珍しい。
…と、ここで終わるわけがなく、ついにあるモディファイアーの出番が来ました。
そう、「細分割曲面」です!
機能の説明は肘掛の回で書いたので省略しますね?
下図がモディファイアを選択した状態です。この段階でも十分それっぽい形になりましたね?
ちなみに本ブログで今回は細分割曲面を最後に適用しましたが、実際のモデリングでは途中段階でモディファイアを可視状態にして、実際に様子を見ながら作るといいと思います。
また、作業環境や目的に応じて分割レベルは適宜指定してくださいね?
参考までに、下図は分割レベルを6にした状態(私がいつも上げてる状態)です。頂点数は917,502個あります。
さて、予告編。私事ですが、昨日利き手小指を骨折してしまい、今回のブログは片手で書いたため、いつもの3倍ほど時間が掛かってしまいました。そこで、今回もだいぶ前回と間を空けておいて恐縮なのですが、次回の更新もだいぶ後にしたいと思います。はい。比較的タイピングを必要としないCG自体は進められるとは思うので、経過はいつも通りTwitterを見ていただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう!