NS-1000Mの話
おはようございます、ふぇるとです。
NS-1000Mの話
NS-1000Mはご存知ですか?1974年に発売されたとか言うYAMAHAの有名なスピーカーです。詳細はこちらのサイトを見ていただければ分かると思うので割愛します。画像をCGで作っておかなかった事が悔やまれます。
(画像はhttp://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.htmlより)
さて、私が使っているスピーカーもこれなのですが、どうしても納得がいかなかった事があるのです。それは、いくつかのサイトなどを見た時に書かれている
- 「中音域と高音域がうるさい」
- 「低音域が弱い」
ということです。なぜこのような事が言われるのかがはなはだ疑問だった時期がありました。もちろん、感性などは人それぞれなので、それについての否定をする気は毛頭ありません。あくまで私の感想ですのでご了承ください。
「中音域と高音域がうるさい」問題
NS-1000Mと言えばベリリウム振動板が織りなす豊かすぎる中高音域が特徴的です。しかし、低音とのバランスが悪すぎると言った事は私も最初は感じていました(これに対して低音が弱いというのは納得できます)。そこでの対応策は、アッテネーターを絞るという事でしょう。これについては他の方がブログで等で書かれていますが、私も同じ意見です。アッテネーターを絞る事で音のバランスは遥かに良くなります。ちなみに私はHigh・Mid共に-3dBくらいにしています。
「低音域が弱い」
これの方が厄介な気がします。よくこれを「アンプのせいだ」とかおっしゃる方も居ますが、私が使っているのは普通のPioneerのデジタルアンプですし、音量を絞っても結構低音域まで出ています。そのため、なぜ低音域が出ないと言われるのかがよくわかりませんでした。
さて、ここでなぜ私が過去形を使ったのでしょう?
実は私も一度だけ「なにこれ、低音弱っ」と思った事がありました。その時の環境をザックリ纏めると、「板の間に置いた」だけです。この文字だけ見ると「は?」って思うのではないでしょうか。私も最初はそうでした。
実は私は元々このスピーカーを畳の上に直置きしていました。そこで、「板の間に持っていけば多少ましになるのでは?」と考えたわけです。あのときは本当に驚きました。板の間に置いたとたん低音がスッカスカになったのですから!そして、今度は畳の上に置いてみました。そしたらびっくり、低音の量と質が板の上の時と比べて思いっきり化けました。もちろん、使っているアンプもケーブルもアッテネーターも何一つ変えていません。変えたのは置いた場所だけです。はい。
これ以降私はNS-1000M「は」畳の上に置いています。でも不思議と変な感じはしません。むしろ低音がしっかりと出てくれるのでいい感じです。
さて、以前見たブログなどの中に他の方で雑誌を間に挟むと言う方法を紹介していた方がおられた気がします。これと私の場合との共通点を考えてみた時あげられる事は何でしょうか?それはズバリ「下が柔らかく不安定」です。それが「畳」であったり「雑誌」であったりするのでしょう。一見やってはいけなそうな条件ですが、このスピーカーの場合、かえってしっくり来る様な気がします。
そんな訳で、NS-1000Mの場合、アンプばかり気にするのではなく、設置場所を工夫してみるというのもありなのではないでしょうか?
さて、最後に、上記よりも更に個人的見解&脱線。
NS-1000Mなどのハードドーム系列とNS-690などのソフトドーム系列はそれぞれ違った良さがあると思うんですよ。なので、NS-5000を一度は聞いてみたい気持ちはある反面良さがつぶれていないのか聞くのが怖かったりします。いっその事、開発費ほとんど無しで、NS-1000Mをそのまま復刻とかしてくれたら嬉しいんですけどね(笑)