ふぇるとのブログ

Blenderメインですが、たまに絵を描いたり色々やっていこう!という自由気侭なブログです。

Blenderで115系CG製作!(17) Re:窓のモデリング(その10) 後編

おはようございます!ふぇるとです。

前回の続きです。下書き段階でちょっと長くなってしまったので今回に分けました。

 

では早速2つ目のやり方を紹介します。前回も言った通り正直こっちの方がお勧めです。

…の前に、おまたせしました!窓を増やしましょう!(結合した人・結合してない人向け)

 

窓の動く部分以外はミラーモディファイアで複製しておきます。テクスチャのことを考えると、まだ「適用」はしない方がいいとは思いますが…。

 

次に二段窓の部分を複製します。複製するオブジェクト(今回なら窓の動かせる部分)を選択して「 Alt + D 」を押します。すると下のようにオブジェクトが複製されます。

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さて、ここで今までのブログ内容を思い出してください。このブログでは今まで「 Shift + D 」をよく使っていませんでしたか?どちらも複製には変わりないのですが、今回「Alt」を使ったのにはわけがあります。「Shift」の方とは違い「Alt」は”リンクして複製”なのでテクスチャなどを変えるときは、どれか一つに変更を加えればどれも同時に変わるというメリットがあります。逆に言えば一つ変えると全部変わってしまうんですけどね(笑)

 

さて、例を挙げましょうか。

まず「 Shift + D 」の例です。立方体をこの方法で複製します。

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 当然編集モードで片方の立方体をいじってももう片方は変化しません。

 

 

では「 Alt + D 」ではどうでしょうか?同じように複製します。

 一見すると下図のように別オブジェクトなのですが、

 

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編集モードにすると…?

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 面白いことになっていますね?

 

「C」で頂点を一個だけ選択しても…? 

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同じ位置にあった頂点が同時に選択されました!3つ増やしたとしても、増やしたやつを回転させたりしても同じ現象が起こります。

これが”リンクして複製”の意味するところです。オブジェクトを複製した後もオブジェクトの持つデータは共有しているため、複製したうちの一つを変更すると、”同じように”他のオブジェクトも変わるのです(下図)。

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話をだいぶ戻すと、今回の場合はまだテクスチャを適用してないどころか、マテリアルも仮のものです。そのため同時に変わってもらった方が都合がいいのでこの方法を今回は使います。ちなみに、リンクについては後々「 U > オブジェクトとデータとマテリアルとテクスチャ 」とか使えば分離できますし、分離しなくてもマテリアルの個別適用も可能なようです。なので、テクスチャを変えた後にでも分離しましょう。まだまだ先の話ですが!

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さて、「 Alt + D 」でコピーした後の座標の話ですが、通常の移動などと同じように「 Alt + D > 固定する座標軸のキー(X or Y or Z) > 移動する数値の入力 」で厳密に移動できます。その際基準にするオブジェクトのグローバル座標を確認してから行うといいでしょう。私の場合は下の窓の原点位置を利用しました。

 

現段階では一区画分を作っているため、ある一点についてx軸およびy軸方向に対称になっています。

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そのため、上のような状態の場合でY軸について対称にするためには「Alt + D > X > 基準にしたオブジェクトのX座標の2倍(下の例では-0.735m * 2) 」とすることで対称な位置に移動させることができます。見てわかる通り、レイヤー分けをしておいた方がやりやすいでしょう。 

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また、先ほどの画像でX軸について対称にしたい場合、少し工夫が必要です。また、今から紹介する方法を利用する際には先ほどのY軸の場合の例をやってからの方が効率的です。上のような状態にしておいてください。

 

さて、ここで設定を変えます。下のアイコンを探してください。

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デフォルトがどのアイコンだったかは忘れましたが、この位置にあるやつです。これをクリックして、「3Dカーソル」にします。

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これで何が変わるかというと、「S(size)」や「R(round?)」などの機能を使うときの基準点が3Dカーソル(下図)になります。

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次の画像に例を示します。左(1枚目)は「中点」の場合に回転させた場合、右(2枚目)は「3Dカーソル」の場合に回転させた場合です。回転の中心からマウスポインタまで破線が伸びていますが、どこから伸びているかを見ると、一方は立方体の原点、もう一方は3Dカーソルになっていることがわかります。

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これを利用します。先ほどの状態(再掲)で全選択すると、窓の可動部分の全てが選択された状態ができます。

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だから”レイヤー分けをしてください”と言っていたわけです。ピボットポイント(今説明した機能)が3Dカーソルになっていることを確認して「 Alt + D > R > Z > 180 」とキーを打つことで下のようなことができます(いつも通り>は矢印と、+は同時に押すことと同じ意味だと思ってください)。

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あとは全選択して「M」でレイヤーを移動させてください。

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さて。これで窓のモデリングも残すところカーテンレールと窓の位置を決める穴くらいになってきましたね(途中だいぶ省略して説明したけど)(上図はカーテンレールまでできていますが…ま、まあ完成形ではないので…)。

 

というわけで、次回!

「Re:窓のモデリング(その11) 」

次回で窓の説明は終わりにします!次の更新は17か24日(月)ですかね。