ふぇるとのブログ

Blenderメインですが、たまに絵を描いたり色々やっていこう!という自由気侭なブログです。

Blenderで115系(ローポリ)CG製作!(2)車体

 

 

どうもおはようございます。ふぇるとです。

 

今回はローポリ版の車体と窓を作っていきます。

 

さて、では早速。外見の部分に関しては基本的にハイポリ版と同じようにやります。違う部分は、窓の位置を頂点の進展をすることで決めて面を削除するというハイポリで行なっていた方法(下図)は使わないことくらいです。確かにこのやり方の方がUV展開した際に綺麗な並びになるのですが、当たり前のように頂点が多くなります。

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というわけで、ローポリではいきなりブーリアンでくり抜きます。こうすることで、窓の部分の頂点だけで鋼板部分をくり貫けます(下図)。ものすごくスッキリしましたよね?ちなみに、UV展開しても不自然な形にはならないはずなので多分大丈夫です。

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さて、では実際に作っていきましょう。まず断面を作ります。平面でも立方体でもいいので適当な図形を(x,y,z)=(0,1450mm,0)の位置に出しておきます。そのうちの2頂点のみを残し、他を削除します。それを上下方向にまっすぐ伸ばします。この時一度、下図の赤で示した高さの分だけ伸ばしておくとあとが楽です。 

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ちなみに今はこの状態になっています(下図)。

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この状態から車体絞りが始まる部分まで一度頂点を上方向に移動させ、「E」でもう一度元の位置に戻します。この頂点をy軸方向に移動し、車幅を絞ります。

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ここまでやったらとりあえずRをつけておきます。一応カーブの半径は指定されているので、一回円を置いてみて、それに重なるように「Ctrl + B」で面取りをします。この時、せいぜい3〜4程に分割すれば問題ないです。ハイポリ版みたいなことはむしろ非推奨。その代わり、面取りのあとにその面を選択した状態で「W > スムーズ面」を適用させておきます。これでパッと見たときに角張って見えづらくなります(下図)。ハイポリ版ではこんなことしてなかったですからね。(笑)

Before:

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After:

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注意としては、「スムーズ面」の場合、細分割曲面とは異なり“頂点を増やすわけではない”ことが挙げられます。なので、拡大時は注意です。頂点が角張っていますので。(笑)

 

室内の化粧板も同時に作ってしまいましょう。頂点を全選択した状態で「Shift + D」を使い、y軸方向に90mm移動させます。不要な頂点を削除したら終わりです。

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ここまできたら窓の穴をくり抜きます。注意しなければいけないことは外側と内側でくり抜く寸法が異なることがある点です。対処法は2通りあります。

1.元の寸法通りにくりぬけるオブジェクトを元にブーリアンを適用する方法

2.どちらか一方の寸法に揃えてくり抜いて、頂点の移動で本来の寸法に合わせる方法

 

一言で表現しきれませんでした。

一応説明する前にそれぞれのメリット・デメリットをあげておきます。

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1について

メリット:一発で寸法通りにくりぬける

デメリット:くり抜くオブジェクトを作るのが面倒

 

2について

メリット:楽

デメリット:寸法を間違えやすい

 

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ちなみに個人的には2をお勧めしますが、ここでは分かりづらい1を紹介します。

 

下図をご覧ください。

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これは1の場合でブーリアンに適用するオブジェクトの形です(扉部分については後ほど説明します)。これを見ると真ん中の直方体が段になっているのが確認できます。ここがポイントです。この段はくり抜く寸法の違いだと解釈してください。この状態でブーリアンを適用するとどうなるでしょうか?

それは下図のようになります。

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このとき、鋼板と化粧板でくり抜かれた寸法が違いますよね?つまりそういうことです。ただ、個人的には2の方が楽なのでそちらをお勧めします。

ちなみに、このドア窓のRは後ほど、総ポリゴン数を意識しつつどうにかするので今はこの状態で構いません。中を作ってから面取りを行います。

 

ではくり抜く際のドアについてです。先ほどの画像を見ると、直方体の方がおおきいですよね。なぜだと思いますか?

それはくり抜くオブジェクトと元のオブジェクトの辺が重なってしまうとうまくブール演算が実行でいないからです。なのでこの処理が必要になります。

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余白を持たせていないものはドアの部分がうまく刳り貫かれていないのに対して、余白を持たせた方はうまくいきました。

 

 

最後に屋根の部分ですが、ハイポリ版のこの記事をみてください。ローポリ版ではポリゴン数を減らして同じことをやるだけで終わらせています。最後にはスムーズ面をかけてくださいね?

blackfeltpen.hatenablog.com

 

 

今回は半分くらいハイポリ版のおさらいでしたね?

次回はまだ記憶に新しい窓のローポリモデルを作っていきます。ここからは真面目にやってます。はい。

 

ではまた